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インディーズマンガをご紹介!1600年代のドイツを舞台に謎の剣を巡るファンタジー漫画『新しい世界』

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「新しい世界」著者 剛宙先生 

rookie.shonenjump.com

 

Twitter繋がりでお世話になっている剛宙(@gogo_chu09)先生。

絵柄も綺麗で読みやすく、キャラも魅力的です。

週刊少年ジャンプで同じみの集英社が運営するアプリ「ジャンプルーキー」で読むことができる漫画です。他、Amazonキンドルの無料ダウンロードでインディーズマンガの雑誌「マガジンスペース」でも連載中ですよ(^_^)/

 

 

「新しい世界」とは?

 

1600年代のドイツを舞台に、主人公のイサイアスが「死なない剣」を探す旅のお話。

 

はて•́ω•̀)?

死なない剣?

なんじゃそりゃ!

 

気になるよね?

文字通り、斬られても決して死なない剣である。

効果はそれだけではないけども…

 

おっと!

これらは作中で徐々に語られていくはずなので

まずは、ぜひ一読して貰いたい(๑•̀ㅂ•́)و✧

 

「新しい世界」の時代背景

主人公のイサイアスはこの「死なない剣」を探求する学者。

物理法則に従って物事を理解しようとする側の人です。

彼は、この剣の特殊な力を科学的検知に基づいて解き明かしていこうとします。

 

せっかくなのでこの時代の事を少し紹介しよう。

 

17世紀の科学革命
微分積分学と光学、万有引力などの諸法則・定理を発見したアイザック・ニュートン、望遠鏡を使用して月の表面に凸凹があることや木星に衛星があること、天の川が無数の星の集合であることなど天体に関する様々な発見により天文学に大きく貢献したガリレオ・ガリレイ、惑星の軌道が楕円であることなど天体の運行法則に関するケプラーの法則の提唱やルドルフ表を作り地動説のほうが精密に惑星の運行を計算できることを明示したヨハネス・ケプラーなど科学的な発見が相次ぎ、科学哲学上にも大きな影響を与えたことから科学革命と呼ばれている。 誰にでも検証可能な方法によって自説の正しさを証明するという、科学的方法が用いられるようになったのもこの時期からである。

17世紀 - Wikipedia

 

ニュートン、ガリレオ、ケプラー・・・知った名前が出てきますね!!

ところで、1600年代のヨーロッパはルネサンスを経て宗教改革の時代へと移り替わりますが、キリスト教圏なのでもちろん宗教的描写も出てきます。

 

IV-1 合理主義の台頭とキリスト教
 16世紀から17世紀半ばに起こった宗教改革の波が去った後、ヨーロッパでは宗教や信仰に対する関心が自然科学へと関心が移っていった。いわゆる合理主義の台頭である。コペルニクス、ケプラー、ガリレオなどの天文学上の新発見は、ギリシャ以来の宇宙観を根底から覆すものであった。最初、教会は新しい科学の動きに対し警戒を示したが、ニュートンの時代になると客観的真理を示す科学的姿勢を評価するようになった。

 デカルトに象徴されるように、人間の本質を信じることにより思惟能力に求めた合理主義の波は、17、18世紀には啓蒙主義の名のもとにさらに強まり、民衆の無知と偏見をただそうとする動きとなって、キリスト教から超自然的な要素を大幅に奪った。さらにこの合理主義は科学の分野のみならず、政治・社会理論として結実し、アメリカの独立やフランス革命と結びついた。なかでもフランス革命(1789年)にあっては、一部の急進派からキリスト教は文明の敵とみなされ、ブルボン王朝と結びついていたカトリック教会は排斥され、代わりに理性の女神が公に祠られたほどである。こうした合理主義の波に対して、教会はほとんど守りの姿勢に終始し、指導力を失って孤立した。また、イエズス会も近代国家の政治的圧力によって各国で解散を強いられた。

近世のキリスト教 | カトリック中央協議会

 

教会もまた波乱の時代を迎えるわけですが、面白い事にバチカンには天文台があるんです。古くから天文学の研究が行われ、今でも天文学者の司祭がそこで研究しています。

 

en.wikipedia.org

 

ね?

面白いでしょ?

 

 

科学と宗教

一見、対立する価値観だと思われるかもしれないですが…さて…

これらを取り巻く、政治的圧力なんかも気になるよね。

 

まぁ~なかなかダイナミックで面白い時代なんじゃないですかね~(^^♪

 

以下、参考サイト

ja.wikipedia.org

www.petitmonte.com

↓近世のところ

ja.wikipedia.org

www.cbcj.catholic.jp

 

※よく歴史的見解の相違で指摘する読者様がいらっしゃるようですが、漫画家さんは学者ではありません。あくまで歴史は素材でしかない、料理でいうなら材料です。重要なのは素材を使ってテーマに沿った物語を紡いでくことです。

仮に間違いがあったとしても、指摘をする際は敬意をもつ。偉そうに言うものではありません。

もし興味を持ったなら漫画を入り口として、己自身で勉強をしていけばいい。

歴史に限らずです。

それも含めて楽しもう!!(^_^)v

 

「新しい世界」の登場人物について

イサイアスの旅には可愛らしい少女クラリッサがついてくる。

ちょっと毒も吐くこの子が可愛い♡

でも二人が一緒に旅をする経緯は明かされていないのでそこも気になります!

 

他にも、彼の教え子や周りの人たちの人間模様が描かれます。

イサイアスが教え子たちに慕われているシーンは微笑ましいですね( *´艸`)

剛力、イケメン、才女、おっちゃん、おばちゃんいっぱい出てきます(ざっくり言い過ぎ!!)

 

「新しい世界」の魅力

1話から読むのもいいけど、5話の外伝を個人的にはオススメしたい

前後編の読み切りで読めるし、この物語の世界観がよく分かると思います。

 

 

クリックぅ~♪ →新しい世界 5話 - ジャンプルーキー!

 

アクションもありますが、総じてじっくり読み進めていくタイプの漫画かと思います。

何か派手なアクションを期待する根っからの少年誌的なものが好きな人には少々ものたりかないかもしれません。

 

どちらかというと1語1語読み返した方がジワジワと後からこの作品の良さが伝わってくる人生訓のような…学びがありますね。

 

そう、噛めば噛むほど味が出る作品なのだ(`・ω・´)

 

剛宙(@gogo_chu09)先生のtwitterでは

時々、作品の進捗やイラストが拝められちゃいます。

ご興味ある方は是非ご覧下さいね(^▽^)/

 

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